• テキストサイズ

せめて夢の中だけは ~【鬼滅の刃】短編集~

第6章 夢語り【童磨】R18


奴が眼を覚ましたのは、森の中にある木に逆さに吊り下げた時だった。


途中、眼を覚まして騒がれるのが嫌だったからね。
声も聞きたくない。

奴は最初 吃驚した顔をしていたけど、声を発する事はなかった。

だって二度と出せないように、俺が喉を切ったからね。


今度は俺の顔を見て、恐怖でぶるぶると震えている。
あぁ、小便まで垂れて……其所も切っておこうね。


「もうすぐ陽が昇る。飲まず食わずここから血を流して垂れ下がっていろ。
 夜になれば、ここは猪や野犬が出るからね。きっと明日か明後日の朝には、そうだなぁ半分くらいは骨になっているよ」


にっこりと笑って言った。だって


俺が手を下したら、一瞬で死んじゃうでしょう?
そんなの俺が耐えられない。


お前はじっくり苦しめばいい……


俺の大事なモノに手を出したんだ。
今度はニヤリと笑って言った。

「安心して、ここは誰も助けになんてこないよ」

これが所謂、朝飯前って事かな?
俺は物の数分で全てを終えると、直ぐ様屋敷に戻った。


だって俺まで陽に当たったら、大変な事になっちゃうからね。


そして何食わぬ顔で部屋に戻ると、京子が湯殿から出て来るのを待った。



/ 156ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp