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せめて夢の中だけは ~【鬼滅の刃】短編集~

第4章 藤の花の家紋の家 ~悲鳴嶼行冥~ 中編 【R18】


少し下に降りてきた手は、私の胸を優しく揉みしだく。

そして私の胸に行冥君が顔を埋めた。

「いつも貴女からは、太陽の匂いがしていました」

「太陽……」

「はい。なので私は、きっと貴女の笑顔が太陽のように明るいのだろうと思っていたのですが……」


「んっ、んん……」


話をしながら、武骨な指で私の赤い頂を優しく摘ままれ、また声が漏れた……


「貴女自身が私の太陽だったようです……貴女に触れると、とても温かな心地だ……」


少しずつ気持ちを伝えてくれる行冥君。


私も何か答えたいのに……


私の唇から漏れるのは、


「あ、あ……」


はしたない声だけで……


今度はだんだんと行冥君の頭だけが、もっと下に降りていく。


両の手はずっと胸を弄ったまま、私の全身を大きな舌で舐めていく……


脇も、臍も……


私は全身が行冥君の好物にでもなったような気分で……


もっと、もっと


彼に味わって貰いたくなった……


そんな変な感覚に襲われたとき、彼の頭はとうとう私の一番、敏感な部分に辿り着いた。







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