第4章 藤の花の家紋の家 ~悲鳴嶼行冥~ 中編 【R18】
くちゅ……
やっぱり少し恥ずかしくて……足を捩ったら
もっと恥ずかしい音がした。
「ここからは女人の匂いが漂ってきますね」
そう言うと、行冥君は私の股の間に顔を埋め
固くて大きな舌で、私の蕾をベロリと舐め上げた。
「んんっ……」
「ここは、たくさん舐めても宜しいのでしょうか……?」
遠慮がちに聞いてくる声に思わず
「ぎ、行冥君の、お、お好きなようにっ……あああっ」
私の返事を聞く前に、行冥君が舌の先でグリグリと舐めてきたのだ。
大きくて固い舌先は……指と同じくらい力強く感じるけど……濡れた舌先からの刺激が堪らない……
声を抑えるのに思わず布団を噛もうとしたら
行冥君の固くて太い指が、私の口の中に入ってきた。
「布団で押さえてしまうと、貴女の愛らしい声が聞こえません」
「で、でもっ……間違えて、噛んでしまうかも……」
「愛らしい痛みだ……」
そう言ってのけると、指が舌を絡めるように誘ってくる。
私は太い指に吸い付いた。
その指は私の上顎を刺激したり、口の中で抜き差ししたりとずっと淫猥に動く。
口の中が気持ちいいなんて……
どうして初めての行冥君が解るの……もしかして、初めてじゃないのかも……
そんな馬鹿な事を考えていたのは、この時だけだった……