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せめて夢の中だけは ~【鬼滅の刃】短編集~

第8章 友達だよね?R18【キメツ学園/竈門 炭治郎 】


黙ってしまった炭治郎に、もう一度聞いた。

「ねぇ炭治郎は、どんなのがいいの???どーゆーのが、名器なの???」

「そんなの知らないよっ!!!」


今度は背中を向けている。


「だって自分のなんて見たことないからさー……てか、けっこう色々あるんだね。形は確かに似てるけど、なんか……エロいと言うより……グロい……」


「見たことないのか?」


炭治郎が背中を向けたまま聞いてきた。


「うん。別に見るもんでもないし。見せるもんでもないしね」


「京子……見せたことないのか?」

「ば、ばっかじゃない!?見せないわよ、そんなとこ!!!」

すると炭治郎がこちらに向き直り

「自分でも見ないのか?」

「見てどーするのよっ!だいたい普通にしてたら見えないでしょ?」

「鏡とか……」

「ば、ば、ばっかじゃない!?」

思わず炭治郎をバチンと叩こうとしたら、反射神経のいい炭治郎がさっと避け……

私の身体がグラッと傾いて、炭治郎に倒れかかってしまった。


「わっ……ちょっと避けないでよ……」

炭治郎は、私の身体を支えている。

「ごめん、思わず……」

そう言ってパッと手を離されると、元の座っていた位置に戻り、私はまたパラパラと次のページを捲り出した。






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