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せめて夢の中だけは ~【鬼滅の刃】短編集~

第8章 友達だよね?R18【キメツ学園/竈門 炭治郎 】


「なんだったの……今の……」

思わず炭治郎の顔を見る。


「さ、さぁ……?嬉しかったんじゃないか?禰豆子と出かけるのが」

「あーーー……そうだね。ま、どーせ居ても役に立たないから二人でさっさと決めちゃおっか」

「そうだな」

ニコッと笑う、炭治郎。


文化祭の実行委員を押し付けられ、クラスの出し物も決まって、その細かい打ち合わせをしに、放課後に炭治郎の家まで来たんだけど……

善逸のヤツ……最初っから私達に押し付ける気、満々だったんだろうなぁ……

ほんと、調子のいいヤツ。
なんて私のイライラが伝わったのか、

「本当はいいヤツなんだよ、善逸は」

またニッコリと笑う炭治郎。

ニッコリと笑う笑顔に、実はさっきからドキドキとしていた。


だって普段は学校でしか会わないのに……

炭治郎の匂いのする部屋で二人きりだし……
あんま男として意識なんてしたことなかったんだけど……

なんだか気恥ずかしくて、

「私も、いいヤツなのは知ってるけどね」


なんて、ぶっきらぼうに返事をしてしまった。


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