第8章 友達だよね?R18【キメツ学園/竈門 炭治郎 】
「ねっずっこちゃああああん、ねぇー一緒にお菓子買いに行かない?俺、何でも好きなの買ってあげるからさぁーーーー」
……善逸の声が、炭治郎の狭い部屋に響いた。
「ちょっとぉ、今度の文化祭の準備、相談するために来たんでしょぉ?」
思わず呆れた声が出た。
「まぁ、まぁ、そんな固い事 言わないでよ、京子ちゃんっっっ」
くねくねと腰を曲げ、揉み手で近寄ってくる善逸をさっと避けると
「ちょっと、炭治郎も何か言ってよ!」
「あ、あぁ!善逸!」
突然大きな声を上げる炭治郎に
「なんだよぉぅ」
思わず びくっ!となる善逸。
そうそう。ハッキリ言ってあげなさい!
「俺はアイスと煎餅が食べたい」
へ?
「あ、あのー……炭治郎……?」
「京子も好きな物を言えばいい。こいつは最初からサボる気だからな」
あ、あぁ……そう言うことね……
「じゃあ……私も……」
好きなお菓子とジュースを伝えると、なぜか善逸は嬉しそうに
親指を立て、ばちん!!!とウインクをしてから
「ねっずっこっ、ちゃああああーーーーん」
と叫びながら、炭治郎の部屋を後にした。