第2章 睡魔-SUIMA-
一緒に寝た日は、起きるとすぐ傍にローがいる。
必ず体は抱き締められていて、二年付き合った今でも見とれてしまうような整った顔立ちがドアップで。
それに驚いた私を見て、ローが意地悪そうに笑う。
まるでイタズラっ子のような笑みで。
頻繁に会えるわけではないが、そんな事がとてつもなく嬉しい。
いよいよ、瞼が降りてしまい、意識がどこかへ飛んでいく感覚になる。
中途半端に弄られた部分に少し違和感があったが、自分でそれを治める気力はなく、ローの髪の毛に顔をうずめ、私も夢の中へと向かうのであった。