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あなたが教えてくれたこと【イケメン戦国】

第1章 ネットニュースの人




「オーディション?」


渡された雑誌は、Bella bambina(ベッラバンビーナ)通称Bb(ビービー)と言う、20代の女性を中心に大人気のファッション誌。


「この雑誌の専属モデルオーディションを受けろ」


へっ?何?


彼の言っている事を理解するのに少し時間がかかった。




「.......................ええっ?えええええーーーー!」

モデルーーーーーーー!?



「ふっ、そんな大声が出せる程元気なら、足も早く治りそうだな」


「な、何言って.....、私にモデルなんて、しかもBbのモデルなんてなれるわけ........」


慌てふためく私とは対照的に、彼は淡々と話を続けた。


「身長は158cm、体重は.....39kgと言ったところか。まぁモデルとしては低いがたいした事ではない」


「な、何で知って.......」

JKの体重を口に出すなんてあんまりだ!


「見ればおおよその検討はつく。貴様の武器は何よりもこの脚。細くてしなやかなだけじゃない、陸上で鍛え上げた引き締まった形の良い脚だ」

スーッと、節くれ立った細くて長い指が、私の脚を撫でた。


んっ.........

触れられてゾクリとし、初めての感覚に出そうになった声はかろうじて堪えたけど、脚はピクっと反応した。


「後はこの顔だ。まぁ、陸上で日焼けした肌は冬には戻るだろう」



「っ.............................」

私の顎を片手ですくいあげ、吐息のかかる近さで話されると、もう内容は一切頭には入らなくて、夏で暑いからだからとかではなく、急激に顔が熱くなるのが自分でも分かった。


「ふっ、これ位で顔が赤くなるとは、先が思いやられる」


「えっ?」


「何でもない、道のりは長いと言っただけだ。とにかく、俺の目に狂いはない。貴様は俺と契約しろ。今日はその話をしに来た」




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