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あなたが教えてくれたこと【イケメン戦国】

第39章 夫婦の絆 〜信長様誕生日sp〜



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信長の熱で酔わされた後、市達と共に食事をとった。
市は、今契約している仕事を終え次第モデル業から引退すると決めていた。海の見える一軒家を建てて、子だくさん家族を長政さんと築きたいと、とても幸せそうに笑っていた。


そして、

「せっかく来たんだ。買い物にでも行くか」

二人と別れた後、信長からのデートのお誘い。

「あ、実は私もう帰らなきゃダメで……」

でも私には時間がない。

「はっ?」

「明後日から教育実習が始まるの。だからあの..とても言いづらいんだけど、帰りの飛行機代を貸して欲しくて……」

そう、日本に帰ろうにも帰る事ができない事情とは、私のお金が無くなってしまったから。
何も考えずに乗った片道の飛行機代は予想を上回る金額で、私の財布を破綻させた。
だって飛行機代がこんなに高いなんて知らなかったんだもん!

高校を卒業してすぐに信長と付き合った私は、何から何まで用意された環境にぬくぬくしていて、海外に行くことがこんなにお金のかかる事だとは知らなかったんだ(信長以外は仕事のためいつもケイティが用意してくれていた)

「笑うなら思いっきり笑っていいよ」

声を殺して笑う信長に私は唇を尖らせる。

「いや、まさか俺の妻が金欠で困っておったとは…くくっ、貴様は本当に俺を飽きさせん」

「どうせ世間知らずだもん」

「半日待てるか?」

「え?うん」

「それまでに仕事を済ませて一緒に帰ってやる」

「えっ、いいよそんな、一人で帰るから無理しないで」

「俺が貴様といたいだけだ。それに、」

信長はニヤリと口の端を上げて私の耳に唇を寄せる。

「まだまだ貴様が足りん。俺の誕生日だ、しっかりと祝ってもらう」

「っ……!」

その言葉で私の顔が真っ赤になったのは言うまでもない。


その後、本当に半日で仕事を終わらせた信長は私を買い物や食事へと連れ出してくれ、束の間の海外デートを楽しませてくれた。


そして、

「ぁっ、ここ空の上っ!」

「何のためのプライベートジェットだと思ってる。日本までの道のりは長い。貴様を堪能させろ」

「んんっ!」

帰りの飛行機の中で、私は大好きな旦那様の誕生日を祝い続け、空の上で夫婦の絆を深め合いながら日本へと戻った。







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