• テキストサイズ

あなたが教えてくれたこと【イケメン戦国】

第5章 都会の空気



「っ..........えっ?」

余りに突然に、経験したことの無い事をされて、理解するのに時間がかかった。

まるで、母犬が子犬にするみたいに、彼は私の目を片目づつ、ペロっと舐めてキスをした。


「っ............あの..........」


「うるさい。静かにしろ」


心配そうに私の両眼を見ていた目は、いつの間にか熱を孕んでいて、見つめられると顔が一気に熱くなった。


「貴様はすぐ赤くなる」


真っ赤であろう私の頬を指で数回スリスリすると、社長はふっと笑い、少しずつ私との距離を縮め、唇を重ねた。


「ん、..................」

三度目のキスもやっぱり甘い。

優しく舌先で唇をなぞり軽く食まれると、自然と口が開いて彼の舌が侵入してくる。

「ん.........っは.....ぅんん」

彼に誘われるまま舌を絡ませ合うけど、緊張して彼の腕を握る手に力が入る。


「セナ、そんなに力むな、息をしろ」

「っ、無理、わかんな........ん」

静かな部屋の中、自分の吐息とそれに混じって漏れる声。そして絡み合う唾液の音が羞恥心を揺さぶる。

「ん......んんっ.............っ、ん」

息をしろと言ったくせに、唇が全然離れなくて更に深く呼吸が奪われていくと、前回同様に、体の力がふわふわと抜けてぞわっとした感覚が走った。


「セナ」

何でだろう。彼が私の名前を呼ぶとお腹の下の方がズクンと疼く。


「ふっ、充血した目以上に真っ赤だな」

「っ、だって、恥ずかしい........」

「これ以上の事をするのに、それではもたんぞ」

「えっ?.......あの、.............っん」

唇が重なると、少しずつ体が倒されてベッドに沈んだ。



/ 440ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp