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あなたが教えてくれたこと【イケメン戦国】

第39章 夫婦の絆 〜信長様誕生日sp〜



ブーーー


まるで市の言葉を聞いていたかの様に部屋のベルが鳴った。


「俺が出る」

信長がドアを開けて中へと招き入れたのは、好青年イケメン。


「市っ!」

「長政っ!」

まるで映画のワンシーンの様に二人は熱い抱擁を交わす。

(わぁっ!なんてお似合いの二人……!)



「俺達は行くぞ」

「あ、うん」

美男美女の映画の様な抱擁に見惚れてドキドキしていると、信長がこそっと耳打ちをして私の手を取り部屋から連れ出された。


そして、「あれは市の部屋だ。俺の部屋へ行く」と言って、同じフロアの別の部屋へと連れて来られた。



「何か飲むか?」

「あ、じゃあラテをお願いします」
(そう言えば、この国に来てから何も口にしてない)


オーダーをしてすぐに、信長のブラックコーヒーと私のカフェラテが運ばれて来た。


オシャレな丸テーブルに飲み物を置いて私たちもそこに座ると、今回の件について信長が説明をしてくれた。


市とは偶然同じ国に仕事で来ていることが分かり、食事でもしようって事になったらしい。

食事の場に現れた市は顔色が悪い上に食事中に吐き気を催したため、引っ掛かりを覚えて信長が産婦人科へと連れて行くと妊娠が発覚。

相手はさっき現れた好青年で、どうやら市の住んでいるハワイの日本人学校の先生をしているらしい。


「先生とモデルがどうやって知り合ったんだろう?」

「さあな、だがあの市が惚れ込んだ男だ。問題はないだろう」

信長はとても嬉しそうにそう言って笑った。

浅井長政と言う好青年は、市が一言「子どもができた」と告げただけで、ハワイからここまでやって来たらしい。

(私と同じで相手のことが大好きなんだ。きっと……)

チラッと姿を見ただけだけど、織田兄妹が好きで外国にまで追いかけてくるなんて、とても親近感だ。


「それにしても…長政が来るだけだと思っていたがまさか貴様まで来るとはな……」

私を見て信長はクックックッと喉を鳴らして笑う。


「でも信長、私を見ても余り驚いてなかったよね?」

それ所か俺に会いに来たんだろって、まるで私があそこにいる事が分かってるみたいだった。






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