第36章 休暇
「ううん、もう辛くないよ。幸せがいっぱいで嬉しくて…」
「ふっ、いつもながら貴様の言うことはいちいち可愛い。辛くないのなら動くぞ」
ちゅっとおでこに軽くキスをすると、信長は緩やかに体を動かす。
「………あ、…あっ、」
信長の腕の中で溶かされていく。
「っ、セナ 」
信長の吐息が私の熱をさらに上げる。
「あっ、…ぁん、…信長っ、…..」
逞しい腕の感触も、時折触れ合う胸も、その全てに信長を感じる幸せ……
でも、
「もっと…」
「セナ ?」
「もっと、信長でいっぱいにして?」
あなたのことが好きで、好きでたまらない。
「っ、…阿保」
「はっ…ぅぁ」
私の中の彼がさらに膨らんだ。
「っ、好き……」
「知ってる。もう何も言うな、加減が効かなくなる」
「ん、…」
唇を塞がれ、体が揺れ動く。
「ぁっ、…」
しっとりと汗ばんだお互いの肌が吸いつくように重なり合い、私たちの熱くて甘い時間が始まった。