第36章 休暇
「あの…もう、我慢できないの。…信長と…くっついていたいから……お願い」
言い終わると同時にかぁぁぁぁぁっと、顔が一気に熱くなった。
「っ……、」
信長は一瞬大きく目を見開いた後、口元に手を当て横を向いた。
「…だから、煽るなと言ったのに…」
「え?…んぅっ!」
ボソッと何かを呟いたみたいだったけど、私の耳にはハッキリとは届かず、代わりに熱い口づけが届いた。
「ん、…っ、ん」
少し余裕を無くしたような口づけに体はますます火照りだす。
「貴様は、ことごとく俺の余裕を壊してくる」
「ふぁっ、アッ、んんっ!」
首筋にチクリと甘い痛みが走り、熱い手が私の片脚を押し開いた。
余裕のない目が私を咎めるように見据えると、硬くなった切っ先が当てられた。
「強請ったのは貴様だ。力を抜いてろ」
「っ、」
コクンと頷いて、入ってくる熱を待った。
「……っは、ぁっ、ん、……ぃっ!」
彼の危惧した通り、十分に濡れていても凶暴化した彼のモノを受け入れるには準備が足りなかったようで、こじ開けられる痛みの声が漏れた。
「…くっ、少し耐えろ」
苦しいのは私だけじゃないらしい…信長の息遣いも苦しそうだ。
私だけに見せてくれる彼の顔。
「信長……好き」
彼の全てが愛おしい。
「っ、まだ煽るか」
そんな私に彼は苦笑いをすると、舌で塞ぐ様に唇を重ねてきた。
「んっ…….」
熱い舌に口内を侵され力の抜けた時。浅い所を行き来していた彼のモノが一気に差し込まれた。
「ふぁっ、あっんんっ!」
体を突き抜けるような衝撃が走り彼の首に思いっきりしがみついた。
「っ、セナ 」
大好きな声が私の名前を囁き無数のキスを顔に落とす。
「ふっ、…..ぁ、………..ん、」
(どうしよう…幸せすぎて泣けてくる)
「……っ、まだ辛いか?」
堪えきれずに頬を伝う涙に気づいた信長は、私の頬に手を当て心配そうに覗き込む。