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あなたが教えてくれたこと【イケメン戦国】

第35章 収束



(一体どこ?)

不思議に思いながらも言われるがまま車を降りると、今度は待っていた別の車へと乗せられた。


「どこ行くの?」

「今に分かる」

またこのやり取り…

窓の外を眺めていると、車はそのまま滑走路のある柵の方へと向かって行く。

大きな柵の扉が開いて車はそのまま滑走路のある敷地の中へと入った。


「?」

全く予想がついていないのは私だけなのか、市とベルは大人しく車に揺られている。


「わぁっ!」

敷地内を走る車の中から飛行機が間近に見えて思わず声が漏れた。

(ほんとにどこに行くんだろう?)

小さな空港だとたまに地上から直接飛行機に乗り込む事があるからそれかなぁ、でもこの空港で?とかなんとかない知識を絞り出しながら考えていると、滑走路の奥の方に止まる一機の小型機が見え、車はその前で止まった。


「降りるぞ」

ドアが開き車を降りると、目の前には信長の車同様に黒をベースにカスタマイズされた色取りのジェット機が待機している。


(もしかして…)

一つの考えがよぎったけど、その考えは私の一般常識ではキャパオーバーな考えで、できれば信長の口から聞きたくて彼に急いで視線を向けた。


「どうした?土産を用意していると言ってあっただろう?」


私の反応はきっと、彼の予想通りだったのだろう。
満足げな笑みを浮かべた信長は私を見てそう言った。


「お土産って…これ?」

「何をそんなに驚く?」

してやったりな顔。

でも、

「驚くよっ!って言うか、これ…買ったの?」
(チャーター機じゃなくて?)

「そうだ」

「かっ、かっ、買ったって、飛行機をっ!!!?」
(な、なんて車を買うくらいの感じで言うの!?)

「だから、大きな土産だと言ってあったろう?」


「大きなって、大きいけど、でも自家用ジェットっ!!!!!?」


「これで市とベルをハワイまで送っていく」


「えぇっ!」


「ついでに休暇もとった。南の島には高校の友達と行きたいようだが今回は俺にしておけ」



「あっ、あの記事は、あれは…」
(記者からの質問に本音を言えるわけないじゃん!)






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