第34章 告白
「なっ、な……っ!」
「あれ程可愛く強請られて一度やニ度ですむと思ってるのか?」
動揺する私の腰に手をかけ引き寄せると唇を掠める近さで彼は意地悪く囁く。
「っ、でも3日は…冗談でしょ?」
今だって、本気の彼を受け止めるのは体力勝負なのに…
「冗談がどうか試してみるか?試さねば今日の貴様は分かりそうにないみたいだしな?」
カプッと、首筋を軽く噛まれれば、彼を欲している体は簡単に熱を持つけれど…
「ん、それは…ちょっと困る」
ずっと抱きしめて欲しいと思ってはいたけど、3日も抱かれ続ける事ができるのかと、私の心は途端に怯んでしまう。だって、常日頃の彼を見てるから、3日は無いにしても、冗談ではなさそうだ。
「なら、困らないよう今から心の準備をしておけ、俺はその前に今回の騒動にケリをつける」
「ケリ?」
「言っただろう?反撃開始だと」
そうだ。そう言えば玄関で開口一番そう言っていたけど…
「なにを…するの?」
「ふっ、貴様は心配しなくていい」
「でも…んっ…!」
ちゅっと、信長は私の唇を掠めるキスをした。
「……っ、」
「売られた喧嘩は買う。それに奴らには以前からのツケもあるからな、これを機にしっかりと払わせてやる」
ニッと笑う彼は完全復活していて、さっきまでの愛おしさ全開のしおらしい彼の姿は微塵も感じられない。
「その事も話しておきたいが、その前に、貴様に会わせたい奴がいる」
「会わせたい人?」
「そうだ。俺の部屋に待たせてある」
信長はベッドから立ち上がって私の手を優しく引っ張った。
立ち上がると、いつの間にか床に落ちた週刊誌がつま先に当たった。