第34章 告白
「…っ、…ん、……ん、………はっ、…………っ、」
頭がふわふわして蕩けそうなキスが続き、体に力の入らない私はいつも通り信長に寄りかかる。
信長の手も、唇も、舌も、そして寄りかかる胸も全てが熱くて幸せで…
「ふっ、………ん、」
止まないキスにこのまま抱かれるかと思ったのに…
「セナ…」
銀糸を引きながら離れていく唇をぼーっとした頭で見つめていると、
「まだ話したいことがある。このまま俺の部屋に来れるか?」
またしてもお預け発言が飛び出した。
「…っ、うん」
もうちょっとくっついていてかったけど……いや、ずっとくっついていたかったけど、これ以上がっついているとも思われたくなくて、”うん”と言って仕方なく頷いた。
「ふっ、そんな物足りなさそうな顔をするな」
欲しがりな私の唇をぷにっと押して信長は笑った。
いつもは私がストップって言ったってやめてくれないのに、こういう時の信長は本当にずるい。
「だって…」
うん、とは言ったものの、もしかしたらしてくれるかもと期待を込めて彼のシャツを引っ張り見つめるように見上げると、
「フガッ!!」
信長は困った顔で私の鼻をつまんだ。
「んっ!やっ!何するのっ」
あま〜い期待が一瞬で壊された私は物足りなさ一杯で信長を睨む。
そしてそんな私を見て彼はクシャッと顔を崩して笑った。
「っ、…そ、そんな笑顔つくったって、騙されないんだから……」
信長の笑った顔に私が弱いって分かってやってる。
久しぶりに会えたのに、もう一度告白をされたかのような話をしたのに、今日の信長はとても淡白であっさりとしていて取り付く島もない。(さっきのキスは幸せだったけど…)
「あまり煽るな、触れたいのは俺とて同じだ」
「っ、じゃあ…」
「だめだ。今貴様を抱けば3日は止められん自信がある」
「………っ」
予期せぬ言葉の不意打ちをくらい、今度は嬉しさと衝撃で頭がボンッと弾けた。