第27章 全てはあなたを喜ばせるため 〜信長様誕生日sp〜
「ネクタイ、私が結んでみても良い?」
食事を終えソファに移動した私は、プレゼントしたネクタイを信長に結ばせて欲しいとお願いをした。
「ああ」
信長は口元を綻ばせると私の手を引き寄せ、信長の膝の上に乗せた。
今しているネクタイを解いて、新しいネクタイを首に巻きつける。
「信長は、着痩せするタイプだね」
「そうか?」
「うん」
スーツを着てるとすっとスタイルが良くて細身に見えるけど、実際に触ると筋肉質で、ネクタイを締める首も逞しい。
ネクタイをするだけなのに、何だか信長を縛っているようで、顔が自然と赤くなっていく。
「ふっ、顔が赤いな。何か、いやらしい事でも考えているのか?」
「っ、信長が無駄に色気を放出するから.....」
「なんだそれは?」
ククッと笑う信長はいつも余裕だ。私は、これからする事を考えるだけで身体が熱くなるのに......
「.......できたよ。どう?」
お店の人に手伝ってもらって選んだ初めての誕生日プレゼント。
「悪くない。明日はこれをして行く」
「ほんと?」
「ああ、暫くはこればかりをして行くかもしれんな」
ニッと笑うその顔は嬉しそうで、私はそれ以上に嬉しくて、ぎゅっと信長に抱きついた。
信長も私を抱きしめ返すと、そのままソファに身体を倒された。
目を閉じると、当たり前に唇が重なる。
「んっ、」
一年前の彼の誕生日は、まだ専属契約という曖昧な関係で、彼の誕生日の事を考える余裕なんてなかった。
「あっ、.........ん、.............」
シャツの中に入った手は器用にブラのホックを外し、シャツごと私の腕を上げて脱がせた。
「せっかく結んでくれたが、外すぞ」
「う、うん」
ネクタイを片手で緩めながら外す信長の姿にキュンキュン萌えている間に、信長は自分のシャツも脱ぎ捨て私に覆い被さった。
逞しい胸板を素肌で感じると、キスをされ深く呼吸を奪われて行く。
「んっっ、.............っ、はぁ、.......んんっ、」
あれから一年、彼に愛されて来た体はもう、彼なしではいられなくなってる。