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あなたが教えてくれたこと【イケメン戦国】

第27章 全てはあなたを喜ばせるため 〜信長様誕生日sp〜



「うぅぅ.......それは.........」

人の弱みにつけ込むなんて、なんて酷い.....

.............でも、デート写真なんていつもの事だし、それにこれから本当に信長とは久し振りにご飯を外で食べようと約束をしている。

だから.....

「本当に、デート写真を撮ったら、さっきの写真の掲載を遅らせてくれますか?」


「良いけどキスも忘れないでよ!なんならもっとすごい事してくれても俺は歓迎だけど」

くくくっと、意地悪く肩を上下させて笑う目の前の男を蹴り倒してやりたいけど、ここはグッと我慢だ!


「デートしてる写真だけです!じゃあ本当に約束守って下さいね!」


「りょーーかい!」

ピューと口笛を吹きニヤリと笑う男の側には1秒もいたくなくて、私はその場を早足で歩き去った.........


「あーーーもうっ!何なのあの人!」

信長のゴシップ記事をいつもチェックしていた私が言うのも何だけど、好きになれなーい!!!

とは言え、歩いているうちに頭はだんだんと冷静になって来た。


「.......ど、どうしよう〜!!」

焦っていたとは言え、自らネタを提供してしまった!

「ううっ、信長ごめん」

自分の計画のために、二人のデートネタを売ってしまった哀れな恋人を信長はどう思うだろう?

常に堂々と振る舞う信長とのデート現場は、見つからない事の方が珍しいとは言え、自らリークしてしまうなんて、とてつもなくやらかした感が.........


「ああ、どうしよう.......」

素直に伝えた方が良いかも?でも、黙ってても明後日には雑誌に載っちゃうから伝えなくっても大丈夫そう?

「そもそも、私に隠し切れるかなぁ」

何でも顔に出てしまう私は、信長に隠し事がうまくいった試しはない。


「ああ〜どうしよう〜」

結論は出ないまま待ち合わせ場所に少し早めに到着すると、ピロリンとメッセージが届いた。


「ん?信長からだ」


《少し遅れる、近くのカフェで待て》


「珍しい。信長が約束の時間に遅れるなんて、仕事.....長引いてるのかな?.......分かったよ〜っと」


メッセージを返して、私は近くのカフェに入った。


その後、信長は30分ほど遅れて到着した。



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