第24章 大人な彼との付き合い方
体の火照りを持て余したまま、私は次の撮影用の衣装に着替える為、フィッティングルームへと入った。
「セナ良かったよ〜〜もゥ〜興奮したぁ〜」
私以上に興奮しているスタイリストさんに次に渡されたのは、純白のレースの下着のセットアップ(所々に赤いリボン付。そして紐パン・ティーバック!!)
「ひゃぁ〜!!今度は真っ白だぁ」
これまた自分の普段の選択肢には絶対に入らないであろうデザイン。(でも信長は好きそう。スポーツロゴのブラも、ここぞとばかりに指摘されたし........)
「クスッ、本当はね、黒で小悪魔的にしようと思ったけど、セナのイメージが真っ白だったからそっちにしたんだよね」
「私って、.......こう言うイメージなんですか?....色黒だから黒の方が似合うんだと思ってました」
「うーーん、セナは地黒ってよりは日焼けで黒さが浸透してるって感じじゃない?日に当たってない所は結構白いと思うから気をつけていけば色も落ち着くと思うけどなぁ」
「本当に、そう願いたいです」
陸上で長年灼いた肌は中々に厄介で、美白の道はとても険しい......
「それにしても、この下着も今着けてるのもですけど、こんなの今まで着けた事ないから恥ずかしいです。紐パンもティーバックも初めてで.........ううっ、抵抗が.........」
「まぁ、普段こういうの着けないなら中々勇気がいるのかもね。でも、ティーバックはこれからドレスとか、体のラインのハッキリした服を着る機会が増えると多用する様になるんじゃない?まぁ、今回のランジェリーは雑誌の撮影用だからばえる方が良いってのもあるしね。まっ、覚悟決めて着替えておいで。信長さんもきっと喜ぶよ!!」
イシシと意味ありげに笑うスタイリストさんに背中を押され、恥ずかしながらもフィッティングスペースへと入った。