第24章 大人な彼との付き合い方
まぁここ一週間は、キスマースを付ける事だけは耐えてくれたから、そこは感謝してるけど.........(でもかなりイライラは態度に出てた)
「心配しなくても、今日のメイクはあの光秀さんだから寝不足顔も綺麗に隠してくれるよ」
「う..........ん。」
もしや、初めからそれが狙いで光秀さんにメイクをお願いしたのかな?
いやいや、疑ってはいけない。単に信長の信頼できる方だからに決まってる......
フルフルと邪な考えを追い出そうと頭を振った。
「じゃあ最初のランジェリーはこれね。着けたらこのガウン羽織って出てきて」
「ひゃ〜、これ着けるのかぁ」
この間信長に買ってもらった水着位隠れる部分が少ない。
「この日の為に海外の有名ランジェリー店から取り寄せたのよ?跡もつかない優れ物なの。セナはセクシーってよりは、スイート小悪魔系って感じでしょ?だからこれがいいかなと思って」
「ほぼレースで出来てる。これちゃんと隠れるのかなぁ」
もはやため息しか出てこない。
「大丈夫よぉ!ヌード撮影する訳じゃないんだから。ほら、覚悟決めて着替えて来て!」
「はーい」
人生で一度もつけたことのないような下着(ランジェリーなんて恥ずかしくて言えない)とガウンを手にカーテンで仕切られた空間へ入った。
高校まではスポーツブラがほとんどだったし、今だって、セクシーとは言えないようなブラがほとんどで............
きっと信長はこう言うの好きなんだろうけど、恥ずかしさが勝り、その一線は越えられないでいる。
(やっぱりこう言うの着けて欲しいって思ってるかなぁ)
過去の華々しいお相手達は絶対こう言うの着けてそうだし、出てるとこ出てる人達ばかりだったからなぁ。
そもそも、いかにも初心者ですみたいな私なんかで信長は日々満足できてるのかな。(できてないからあんなにするのかも?)
信長の愛情は全然疑ってない。
とても大切に愛されてる事を日々感じさせてくれるし、満足以上の満ち足りた気持ちを与えてくれている。
だからこそ時々思ってしまう。
私は、信長を幸せにできているのかなぁ。