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あなたが教えてくれたこと【イケメン戦国】

第24章 大人な彼との付き合い方



「誰ですか?」

二人の雰囲気からして、私の知ってる人?


「あのね、........信長さんに、お願いをしてもらいたいの」



「..........信長って.......うちの社長ですか?」


「そう、セナの彼」

わざと社長と言ってはぐらかそうと思ったのに、返ってきた答えは私の彼氏。


「でも.........社長はもうモデル業とか俳優とかの仕事はしないって聞いてますから......」


あえてもう一度、社長と言ってみた。



「そこを何とか、セナから説得してもらえないかしら?ここ最近、セナの読者人気が上がってて、信長さんとのタイアップが見たいってリクエストたくさん来るのよ〜」


「でも、多分社長はオッケーしないと思います」

元々芸能界へ入ったのは親の借金を返す為だと言っていたし、人にあれこれ指図されるのも嫌だと言っていた信長が今更引き受けるとは到底思えない。


「それでも良いからダメ元で一回聞いてもらえないかしら?ケイティにも私の方から連絡入れておくから。こんな言い方失礼かもしれないんだけど、セナと付き合いだしてから、信長さんの魅力がアップして以前にも増して信長さんのファンが増えてるの。そしてそんなセナの事をもっと知りたいって読者も増えててね。だから、二人の日常を少しでも切り取れたらって思ってるのよ」



......................結局、編集長にお願いっと言って頭を下げられ、断りきれずに信長の部屋へと戻った。

だけど、どうやって信長に話そう。


今夜は食事を一緒にすると信長からメッセージが入ったから、信長の家でご飯を作りながら、信長の帰りを待っていると、鍵を開ける音がして、信長が帰って来た。


「お帰りなさい。お疲れ様〜」

お決まりのように飛びつくと、しっかりとキャッチして抱きしめてくれる。
この瞬間が何よりも幸せで嬉しい。
けど、今日は話さなければいけないことがある。


「あのね........」

抱きしめられた腕から少しだけ体を離して信長を見た。


「雑誌のタイアップの話なら、受けると返事しておいたぞ」

「....えっ!?」

「貴様との濡れ場、楽しみだな」


信長はそう言うと楽しそうに口の端を上げた。


ええっーーー!?









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