第23章 夏休み
「ちゃんと、声を耐えろよ?」
ニヤリと笑うと
ズズンっと、水中で私の体の中に入る信長の熱を感じた。
「っ!.......んっん、」
信長に抱きついて、彼の肩に口を押し当てて声を耐えた。
「いい子だ」
耳元で艶のある声がそう囁き、カプッと耳を食んだ。
「っ、...........」
絶対、わざとやってる!!
私の弱いところ全てを知り尽くしている彼から与えられる快楽に、私が抗えるわけないのに!
「怒っても、貴様は可愛いな」
涙目で信長を睨みつけると、とんでもなく甘い言葉が帰ってきて、途端に怒る気力が削がれていく。
「.................ずるい」
「そんな男に惚れたのは貴様だ」
オレ様な言葉に俺様なキスがされる。
恋は、落ちた者負けだと誰かが言っていたけど本当だ。
好きだという気持ちが全てを許してしまうし受け入れてしまう。
パチャパチャとプールの水面が音を立てて揺れ始めた。
「ん............」
水圧を受けながらされる注挿は内からも外からも刺激を加えられているみたいで........
「ぁっ、んんっ..........ん、ん」
声が口から漏れそうになると、信長は何度も角度を変えてキスをし、更に快楽へと落とされた。
「怒る顔も、笑う顔も、子供のような顔も........、どんな貴様も全て俺だけに見せろ。愛してる、セナ.......」
「私も、大好きだよ.........んっ!」
声を耐えながら信長を受け入れ続けるのは大変だったけど、
「っ、...........んっ」
彼の声も手もキスも、何もかもが優しくて幸せで......
私達は闇夜に照らされた水の中でひとつに溶け合った。