第23章 夏休み
「んっ、.........」
少しお酒の味がするキスに思考を奪われていく。
トロンとしてきて体の力が抜けると、逞しい片腕が背中に回って私を持ち上げるようにザバッと体を少し水面に出した。
「.....?」
何事かとその行為に身を委ねていると、水着のトップスが上にずらされポロリと露わになった胸の先を信長が口に含んだ。
「ぁっ..........!」
そのまま舌先で転がされるように舐められ、反対の胸の先は信長の指に転がされるように弄られた。
「ひゃぁ、.....それ、やっ!」
ゾクゾクと快感が押し寄せ体を反応させるたびに、パチャパチャとプールの水が跳ねた。
「嫌じゃ無いだろう?」
手の動きは休めず、信長は歯を少したてて意地悪な言葉で責める。
「っ、いじわる!」
夜の水中で、体が冷えてもおかしくないのに、どんどん体は熱を上げていく。
「いつも言ってるが、俺は貴様にだけは優しいはずだ」
ちゅっと、胸への愛撫は止まらない。
「っん、ぁぁ..っんん!」
どんどん上げられていく中であられもない声が次々と漏れた時、信長がキスで口を塞いだ。
「っん、...........ん」
「........セナ、プライベート空間とは言え、ここは外で貴様の声はよく響く」
少しだけ口を離すと信長は悪戯な顔で笑いながら私に言った。
「っ................!」
もしかして.........今の声とか聞かれてた?
「も、もうムリ!お願い部屋に.......ぁっ!」
お願いを聞いてくれる気はないのか、散々胸を弄っていじった手はお腹を滑りながら下へと降りて、ボトムへと侵入した。
「やっ、.......こんなの無理だからっ、っぁ、ぁっ、!!」
信長の指は何の抵抗もなく私の中へと侵入し、動き回る。
「んぅ.............はっ、お、ねがい...ん!」
声なんて、耐えられない
「仕方のない奴だ。......俺に掴まっていろ」
私の両腕を掴むと信長の肩に乗せて、信長は私の腰を掴むように少し持ち上げた。