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あなたが教えてくれたこと【イケメン戦国】

第23章 夏休み



突然の休暇宣言から1週間。

私達はその休暇を取り、南の島へと向かう飛行機の中にいる。

「3時間ちょっとで行けるなんて近いね」

「今回は時間があまり取れなかったからな。移動時間の少ない国内にした。悪いが少し仕事をさせてもらう。貴様は今の内に何処に行きたいか考えておけ」

「うん。頑張ってね」

大学も夏休みに入り、仕事の調整が簡単にきく私とは違い、信長は365日24時間仕事をしている様な人だから、中々纏まったお休みというわけにはいかなかった様で、さっきも搭乗手続きを済ませてからの僅かな時間でPCと向き合って仕事をしていた。


それでも忙しいスケジュールを何とか調整して作ってくれた3日間という貴重な時間を、目一杯楽しみたい。

初めて行く島に思いを馳せながらガイドブックを見ていく。

(やっぱり青い海でまずは泳ぎたいよね〜。でもあの水着を着るのは抵抗があるなぁ.......)

そもそもこの旅行に行くきっかけとなった水着....

スク水以外の水着を初めて着たのが信長の前ではなかったということに信長が腹を立て、あの後すぐに水着を買いにお店へと連れて行かれた。

お店に入るなり、3点ほど水着を手に取ると、試着しろと言われチェックされた(それもかなり恥ずかしかった)
その内の1点を気に入り即購入。

『これを次の旅行で着ろ』

と言って渡された水着はかなりセクシーなもので.....胸のささやかな私にはとてもハードルの高い物だ。

だから信長には内緒で、胸に入れるパッドと、水着の上から着るワンピースの様なものをその後で購入した。


とは言え、心配なのはその事だけで、それ以外はとても楽しみ。
日本一長い無料の大橋も渡ってみたいし、東洋一美しいと言われる砂浜にも行ってみたい。ウミガメさんにも会いたいなぁ。
なに何?今の時期はマンゴーが美味しいんだ。うわぁマンゴーアイスって何?美味しそう〜


「くくっ、」


ガイドブックを食い入る様に見ていると、隣から笑い声が聞こえて来た。

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