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あなたが教えてくれたこと【イケメン戦国】

第23章 夏休み



開いたページは偶然にも見られたくなかった水着特集のページ。しかも、こんな時に限って滅多にない全身1人のページで、それが私達3人の目にどどーんと入ってきた。


「...............何だこれは?」

信長の声が、不機嫌な声へと変わったのが分かる。

「おっ、水着か?だから恥ずかしがったのか?可愛く撮れてるぞ」

秀吉さんが何の気無しに褒めてくれたけど.....

「おいっ、秀吉、クビになりたくなければ今すぐ部屋から出て行け」

「は?..........はいっ!失礼しました」

信長の不機嫌のとばっちりをいきなり受け、追い出されるように部屋から出て行ってしまった。



「何か.......怒ってる?」

見られて恥ずかしいのは私の方なのに....


「貴様が、水着姿になるなど聞いてないぞ」

えっ、そこ?

「何言ってるの?モデルで、この時期の雑誌はどこでも水着特集するって決まってるじゃん。っていうかあんまり見ないで、スク水以外の水着着たの初めてで恥ずかしいから」

ページによっては、ワンピースタイプの物やカバーアップタイプもあって、抵抗は少なかったけど、この最初の見開き1ページ目の、重要な部分を少し隠す以外全て晒されたこの水着はとても恥ずかしい。外国のセレブやモデルが着てそうだ。


「は?貴様、初めてを俺じゃなく他の奴に見せたのか?」

「そんな、それは信長が........」

その頃はまだ、私に興味がないと思ってたし....
ある意味どん底で、痩せなくてもどんどん痩せていた時で、見かねた編集さんに「普段はモデルの自然体型に任せてるけど、ちょっと入れさせてね」と言われて胸にパッドを入れられたことを思い出した。


「カメラマンは?」

「は?」

「カメラマンは男だったか女だったかどっちだ」

「Bbのカメラマンさんは何人かいるけど今の所みんな男の人だよ」



「.............休暇を取る」

「えっ?」

「海へ行くぞ」

「はっ?」

「その前に水着だな。すぐ買いに行くぞ」

何でーーーーー!!!!?



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