第17章 育まれる関係
「え、大丈夫?」
こんなこと、前にもあった気が......
「貴様は.......いつもいつも、想像を超えた事を言う.....」
口元を拭きながら、信長は私を恨めしそうに見る。
「だって....抱き心地とか肉をつけろとか言うから.....巨乳がいいのかなって....」
私の胸は確かに大きくはないし....
「巨乳がいいならとっくに貴様ではなく巨乳を抱いてる」
「ほら、やっぱり巨乳がいいんじゃん!」
私は巨乳じゃないって、何気にディスった。
「そんな事は言っておらんが、貴様の胸がささやかなのは本当の事だ。もっと食べて太れ!」
「!....ひどい!」
ささやかって言った!
「そんな事で腹を立てずに早く飯を食え、育つものも育たんぞ」
涼しい顔で、私のご飯を口に運ぶ信長。
うぅーーーーーー
「もうしない」
「....なに?」
「巨乳に育つまでもうしない!」
「は?バカを言うな、一生抱かせんつもりか」
「じゃあ一生しない」
こんな事で怒るなんて子供だと言われても仕方ないけど、過去の女の人達と比べられている気がして、ムキになる感情が抑えられない。
「セナ」
信長は箸を置き、席を立つとふわりと私を抱き抱えた。
「な、何?降ろして!」
ムキになった私はもう、半分涙目だ。
「セナ、胸の大きさなど俺にはどうでもいい。どんな胸だろうが、俺が抱きたいのは貴様だけだ」
「っ.......」
「それに、俺に抱かれていればその内胸もでかくなる。何なら、これから手伝ってやるがどうする?」
悪戯に囁くと、抱き上げる片方の手が、私の胸をさわさわと撫でた。
手伝うって......今から?
朝だけど......今から?
(むりむりむりっ!撮影に遅刻しちゃう!立ち上がれなくなるし.....)
と、もう一人の私が頭の中で叫んでるけど.....
「.....じゃあ、.....手伝って...」