• テキストサイズ

あなたが教えてくれたこと【イケメン戦国】

第15章 キス禁止



「飲め」

天国?に連れて行かれた後、ベッドからまだ出られない私の横のサイドテーブルに、信長はペットボトルのミネラルウォーターを置いた。


「......力が入らないから、飲めない」
(蓋を開ける力なんて出ないよ)

ぐったりとした私を見てくくっと笑うと、信長はペットボトルの蓋を開けて、自分の口に運んだ。

「えっ?それ私の......んっ!」


ギシッと、ベッドに手をついて、そのまま口移しで水を飲まされた。

「んっ..........ん...」

コクリと飲み込むと、冷たい水が喉を通り抜けた。


「はぁ........」

唇が離れると、彼は口角を上げて楽しそうにまたペットボトルの水を口に含んだ。

「も、もういい、いらな...んぅ」

コクンと水は喉を通り抜けたのに、彼のキスは止まらない。

ベッドに押さえつけられる様に口づけられているから、角度を変えるたび、どんどん深くなっていき、明らかに水ではないものが口から溢れ、私の頬を伝った。


「っ、...キス.....禁止だって言ったのに....」


「ふっ、それは却下したはずだ、それに、これはキスではない。水も飲めんと貴様が言うから飲ませてやっただけだ」

完全に楽しんでる信長は時計をチラッと見た。

「....そろそろ時間だ」

そう言うと、信長はベッドに腰掛け、私を抱き起こしてくれた。


「はぁ、.........時間?」


「今日も撮影があるだろう?俺が送って行く。シャワーを浴びて着替えて来い」


撮影.......?


あ........

「............っ、やばっ!」

昨夜からの甘さは完全に吹き飛んだ!

そうだ私、二日前に泣き崩れて早退して、昨日は無断で休んだんだ。


まだ完全に力の入らない体を無理やり動かして、自分のスマホを鞄から取り出した。




/ 440ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp