第7章 お仕事人間
ーリィナsideー
リィナ「ふわぁ………」
とあくびをしてしまった。
んー…………日差しが暖かくて、眠くなってきちゃうなぁ…。
お腹の子に影響が……か。
私的には、動いた方が良いような気がするんだけどなぁ。
そんな事を考えていると、コンコンッとドアを叩く音がした。
ヤム「リィナ?今入っても大丈夫?」
リィナ「あ、うん。どうぞ」
そう言うと、ヤムとピスティが入ってきた。
ピス「遊びに来たよ!って、何その仕事?!?!」
ヤム「妊娠中くらい、仕事休みなさいよ。リィナ」
リィナ「うーん……そうなんだけどねぇ…」
私は二人に向かって苦笑する。
すると、二人は呆れた顔をしながら同じ事を言った。
ヤム&ピス「ホント、リィナってジャーファルさんにそっくり」
え?ジャーファルに?
私が?
リィナ「なんで?」
ピス「だって、ジャーファルさんもそんな感じなんだよ」
ヤム「そうね。体調が悪い時も自室に仕事を持ち込んでやっていたりだとか」
ピス「一回、倒れて大騒ぎになったことあるんだよ。ね?ヤム」
ヤム「あぁ、あの時は大変だったわね。王様が慌てちゃって…」
楽しそうにジャーファルの武勇伝(?)を話す二人。
そんな事があったなんて……
もう。ジャーファルだって人の事言えないじゃん。
ヤム「だから、リィナはそんな事にならないようにしてね」
ピス「そうだよ。もし倒れたら、嫌っていうほどお見舞いに来ちゃうからね!」
リィナ「ふふっ……ありがと、二人とも。わかった、今日はお休みしよっと!」
私がそう言うと、二人の顔がパアッと輝く。
ヤム「じゃあ、買い物にでも行きましょう!」
ピス「そうだね!行こう、リィナ!」
リィナ「うん!」
二人の後についていき、町へ行った。