第7章 お仕事人間
只今、仕事の真っ最中です。
え?いつも、始まり方が仕事中ですって?
そこは、お気になさらず。
『ジャーファル様、この書類にお目通しお願いします』
ジャ「えぇ、わかりました」
リィナ「っと……ねぇ、ジャーファル。この資料は何処に置いとく?おっと…」
ジャ「あぁ、それはあの箱………って、リィナ?!?!」
重たそうに、大量の資料を持つリィナに慌てて駆け寄る。そして、資料を半ば奪い取るように持つ。
ジャ「休んでてくださいと言ったでしょう?!身重の体でこんなに持って!お腹の子に影響があったらどうするんですか?!!」
リィナ「ご、ごめん。なんかやってないと落ち着かなくて……」
下を向いてしょげるリィナに、何も言えなくなる。
まぁ、わかりますけどね。仕事をしたいという気持ちは。
でも……それとこれとは別です。
今は、無理にでも休ませなければ!
ジャ「取り合えず、こういう重たい物を運ぶのはやめてください。自室に書類か何かを持っていきますから」
リィナ「…わかった。じゃ、何個か持ってくね」
ジャ「えぇ、あ、でも休んでくださいよ!!!」
リィナ「はいはい」
笑いながら自室に戻るリィナに、軽く溜め息をつく。
仕事より、自分の体を優先して欲しいのですが……。
……良く良く考えてみれば、私もこんな感じですね。
………………シンには迷惑をかけます……。
自分の行動にも反省しながら、仕事に戻った。