第7章 お仕事人間
リィナ「やっぱり、賑やかで良いねぇ」
町は、たくさんの人で賑わっている。
この国が平和な証拠だね。
ヤム「そうね。やっぱり、町は良いわ!」
ピス「そうだ!リィナに似合いそうな服見つけたんだよ!行こう」
リィナ「え、本当?わかった、行こっか!」
そう言って、ピスティに先導され目的の店に着く。
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リィナ「……わあ…」
差し出されたのは、質素な感じのゆったりしたワンピース。色は白がベースで、薄く花柄がある。
ヤム「似合ってるわよ、リィナ!」
ピス「思った通り。凄く可愛いよ、リィナ!」
リィナ「こういう感じ、凄く好き!ありがとう、ピスティ!」
はしゃぎながら、ピスティに抱き付く。
背丈が私の方が高いから、ピスティがよろけて倒れそうになったところを、ヤムが支えた。
リィナ「ご、ごめん!」
ピス「大丈夫だよ。それより、これ買おう!」
ヤム「そうね。早いけど……お祝いって事で」
リィナ「二人とも~……」
私は、嬉しすぎて涙が出そうになる。
二人は、笑いながら服が入った袋を手渡してくれる。
そして、また二人で同じ事を言う。
ヤム&ピス「ジャーファルさんに、着てるところをちゃんと見せなきゃダメだからね…?」
リィナ「っ!////わ、わかったよ……」
二人がクスクス笑いながら私の方をじっと見てくる。
絶対面白がってるよ。この二人。
ヤムとピスティに喝を入れながら、王宮に帰った。
ジャーファル……気に入ってくれるかな…?