第6章 居ない間に………?
コンコンッ
炎「……入れ」
リィナ「失礼しまーす……」
恐る恐る、紅炎さんの部屋に入る。
拷問道具でもあるんじゃないか、と思っていたが、実際は本だらけ。
す、すごい……仕事場でも、こんなに無いよ……!
炎「…おい、そこに突っ立ってないで、早く来い」
リィナ「あ、すみません!」
鋭い目にギロッと睨まれ、縮み上がりながらも紅炎さんの元に歩いて行く。
リィナ「……あの、どういったご用事でしょうか?」
炎「…単刀直入に言おう。リィナ、俺の女になれ」
……………………はい?
は?え、何?女になれ?
いや、待って、どういう事?
私は状況が理解出来ず、頭の中で思考がグルグルする。
すると、紅炎さんが立ち上がり、こちらに寄ってくる。
反射的に後退りすると、その後を追いかける様に、不敵な笑みを浮かべながら、また進んでくる。
それを繰り返していると、遂に背中が壁にぶつかる。
すると、顔の両側に紅炎さんが手をつく。
……あぁ、これが噂の壁ドンってやつ?
トキメキっつーか、恐怖しか湧きませんけども?!