第9章 リヴァイ誕生日2022 フルver
[ 12月25日の朝 ]
リンが朝目覚めると…外は辺り一面、銀世界だった。
『雪だ…綺麗。どうりで寒いと思った。…起きなきゃ!』
リンは守護獣:レイに部屋を温めて貰うと、テキパキと着替え部屋の外に出た。
『おはよう!』
少女が元気よく挨拶をし厨房に入ると、料理人達が一斉に振り向く。
「おはようございます、リンさん。」
『何か手伝う?』
「ではスープの味見をお願いします。」
『了解!』
リンは笑顔で返すと、いつものようにスープの味見をする。
『うん、美味しい!でもXmasだし…Xmasっぽいものも、あれば入れたいよね。』
「それは、夜のパーティーのお楽しみです。」
『そうだね!あっでも…チーズなら少しあるから、スープの器に入れる?蕩けたチーズのスープに、パン浸して食べると美味しいよ。』
「そんな贅沢なもの…パーティーの時に使うのでは?」
『大丈夫!今日私買い物行くから、また買って来れるし。』
「そうですか?だったらお願いします。みんな喜びます!」
リンは器にチーズを盛り付け…スープをよそった後自分達でチーズを入れられるように、トングを用意する。
『ん〜チーズの残り、意外に少ないな。これは早い者勝ちだわ。』
リンは料理人の人数分スープを器に入れると、テーブルの上に置く。
『チーズ思ったより少なかったから…みんな先に食べちゃおう!』
「良いんですか?ありがとうございます!」
料理人達は嬉しそうにスープにチーズを入れ、リンと共に席につく。
「リンさんは、これから買い物ですか?」
『そう!パーティーの準備とプレゼントを受け取りに。まぁその前に、起こしに行かなきゃいけない人いるけど。』
「あ〜ですね!ではいつものように…幹部の皆さん分は、別の鍋に用意しておきます。」
『うん、チーズも宜しく!』
「了解です!」
先に食べ終わったリンは皿を片付けると、静かに厨房を出ていつもの部屋へ向かった。