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【進撃の巨人】陽だまりの詩(ウタ)

第8章 :記念日はあなたと❸〜リヴァイ誕生日編:2022〜


「雪がそんなに珍しいか?」
『うん。私の郷は結界が張られてるから、中から見るだけで触った事ないの。だから雪がこんなに冷たいなんて、知らなかった。』
「そうか。」
『私ね〜雪合戦、やってみたいな。明日、みんなでやろうよ!』
「雪合戦?」
『そう!ハンジが雪合戦は運動になるから、訓練にも良いって言ってたよ。』
「訓練か…まぁ悪くねぇな。」
『じゃあ、決まり〜楽しみ〜!』

本当に嬉しそうに笑う少女を見て、リヴァイはフッと笑う。


最後のプリンを口に含んだ後…

『…そうだ!』

少女はカップをソーサーに置き、ソファの横にある紙袋からガサゴソと何かを取り出す。

『ホントは夜のパーティーの時、渡そうと思ってたんだけど…早く見て欲しいから、今渡しちゃうね。…はい、これあげる!』

紙袋から箱を2つ取り出し、リヴァイの前に置く。

『私からの誕生日プレゼントだよ。リヴァイ、おめでとう!』
「フッ…ありがとな。」
『うん!開けて、開けて〜。』

1つ目の箱を開ける。

「カフスボタン?」
『そう!12月の誕生石:タンザナイトと、ターコイズを使用してるの。リヴァイだって兵士長なんだから、夜会やお茶会に招待されたりするでしょう?そういう社交場で身に付けてくれたら、嬉しいなって思って。もしかして…使わない?』
「いや…悪くねぇ。それにいい細工だ。」
『でしょう!ほらここ…リヴァイの名前も入ってんだよ。』
「いいな。」
『ふふ…』

嬉しそうに笑う少女を横目で確認し、リヴァイはもう1つの箱を開ける。

「万年筆か。」
『そう。リヴァイが今使ってるの、もう結構古いでしょ?持ち手部分の皮が剥がれてて、書き辛そうだなって思ってたの。』
「よく見てるな。ん?名前も入ってるのか。」
『うん、そうだよ。どうかな?』
「リンおまえ…俺の趣味、よく分かってるようだな。」
『じゃあ?』
「あぁ、両方共気に入った。使わせて貰う。」
『良かった!カフスボタンは今度、付けてる所見せてね。約束!』
「あぁ、約束だ。」

リヴァイは大切そうに2つの箱を片手で触り、右手の小指でリンの小さな小指を優しく握ったのだった。




ss fin.


【 Happy Birthday Levi !! 】

2022.12.25

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