第13章 :記念日はあなたと❺〜リヴァイ誕生日編:2024〜short
「花は…バラと?」
『ブルーデージー。2つとも、12月25日の誕生花なの♪それを浮かべてみたよ。どうかな?』
「フッ…悪くねぇ。」
『良かった!じゃあ、リヴァイはここに入ってね。』
「おい、お前は何処に行く?」
『私は…みんなと話したいし、混浴湯に入ろうかなと…』
「あ"?ダメに決まってるだろ!お前もここに入れ!」
『え?でも…』
「お前も気になってるんだろ?紅茶湯。」
『…実は…』
「だったら一緒に入れ!」
『いいの?』
「お前なら全て許すと、言っただろう?」
『やった〜!!』
リンはジャケットを脱ぎ捨てると、一足先に紅茶湯に足を入れ…嬉しそうに手招きしている。
『リヴァイも早く〜!!』
「おい、ジャケットを脱ぐな!」
『何言ってるの?脱がないと入れないじゃない!』
「肌見せ過ぎだ!」
リヴァイも文句を言いつつ…ジャケットを脱ぎ水着で、紅茶湯の真ん中へと進む。
ふと少女見ると…大量の赤と青の花びらで、少女の身体は外側からほぼ見えない。
リヴァイはほっと、胸を撫で下ろす。
『わぁ〜紅茶の香り、凄く良いね!それに花びらも綺麗。』
リヴァイの誕生日で用意した温泉だったが、誰よりも楽しそうに入浴しているのはリンだった。
リヴァイは楽しそうに紅茶湯ではしゃぐ少女見て、ほくそ笑む。
『この花も後で押し花にして、栞作るね!』
(こいつがくれるプレゼントには、いつも驚かせられる。だが…悪くねぇ。)
「リン、もっとこっちに来い!こっちの方が、お前の好きな星がよく見える。」
『えっ?!本当!』
もっとくっつきたかったリヴァイは、自分の側に少女を呼ぶ。
そしてリンも躊躇いなく、リヴァイの隣へ並んだ。
『わぁ〜本当に綺麗!』
「ほら…流れ星だ。」
『えっ?どこどこ?』
「こっちだ。」
触れた少女の肩から伝わる温度が愛しくて、リヴァイはそっと少女の肩を引き寄せる。
『わ〜凄い数の流れ星。願い事、沢山叶っちゃうね!ねぇリヴァイは何をお願いしたの?』
「…秘密だ(この先もこいつと共に…)」
周りを見ると…皆も湯に浸かりながら、とても楽しそうに過ごしている。
こんな誕生日も悪くない…リヴァイは少女を見つめ、フッと笑ったのだった。
fin.
【 Happy Birthday Levi !! 】
2024.12.25
