第6章 :記念日はあなたと❷〜リヴァイ誕生日編:2021〜
今日ブレンドした紅茶を、兵舎で待つ仲間たちにも飲ませようと…紙袋にいくつか茶葉を詰め店を出た。
まだ夕方だったが…外は息が白くなるくらい、既に冷えている。
少女はハァっと、掌に息を吹きかけた。
リヴァイは少女の持っていた紙袋に手を伸ばし、自分の分と纏めて腕に抱えた。
そして少女の空いた冷たい手を当たり前のように握り、コートのポケットに入れる。
『リヴァイの手、温かいね。』
「そうか…」
そう呟き…ポケットの中で少女の手を、更にキュッと握る。
『ねぇリヴァイ…今日楽しかった?』
「あぁ、中々に充実した1日だった。」
『良かった〜私もリヴァイと、好きなものが共有出来て嬉しいよ!』
「…おまえのお勧めは、まだあるのか?」
『あるよ〜また一緒に行こうね!』
「そうだな…悪くねぇ。」
リヴァイは口元を緩ませ、ほくそ笑んだのだった。
fin.
【 Happy Birthday Levi !! 】
2021.12.25