第5章 :記念日はあなたと❶〜リヴァイ誕生日編:2020〜
いつもは忙しなく仕事に勤しむ兵舎も、この日だけは違う。
食堂は装飾され、沢山の料理が並んでいる。
制限される肉類も、今日は解禁され多数テーブルに並べられている。
「みんな集まったね!じゃあ始めるよ〜!」
ハンジの掛け声で、皆一斉にグラスを持つ。
「では…リヴァイ、誕生日おめでとう!そしてメリークリスマス!」
多数のグラスが合わさり、誕生日会とクリスマスパーティーが始まる。
「兵長これ…私達リヴァイ班から、誕生日とクリスマスのプレゼントです!」
「そうか…悪いな。」
キレイに包まれた包装を開けると、マグカップと茶葉が入っている。
そして何故かマグカップは、黒白色違いで2つあった。
「2つ?」
「それは兵長の、大事な人と使って下さい。」
(大事な人…)
「使わせて貰う。」
リヴァイは口元を緩ませ、箱を静かに閉じた。
「私達からは…この高級ワインだよ。お酒は沢山あるからね、今夜は飲み明かすよ〜!」
リヴァイのグラスにワインを並々と注ぐ。