第5章 :記念日はあなたと❶〜リヴァイ誕生日編:2020〜
「そしておまちかね〜ケーキ登場!」
四角い大きなケーキが運ばれ、その真ん中には誕生日プレートが乗っている。
「世間一般的に12月25日はクリスマスだけど…私達兵団にとっては、リヴァイの誕生日がメイン!このケーキはリン・ペトラ・ニファの3人が、一生懸命作ったんだよ。」
『紅茶のケーキを作ったの。甘さ控えめに作ったから、リヴァイも食べれると思うよ。』
リンは綺麗にケーキを切り分け、紅茶クリームの上にプレートを乗せる。
『美味しい?』
「あぁ、悪くねぇ。」
『良かった!実はそのケーキの間に挟んでる紅茶ジャム、私が作ったの。』
「紅茶ジャム?」
『うん!私からのプレゼントはコレ!』
リヴァイに2つの箱を渡す。
1つ目の箱はジャムが2瓶。
そしてもう1つには、シャンプーとボディソープのボトルが入っている。
「このボトル…前に貰ったやつと、どう違う?」
『リヴァイが私の香り、好きだって言ってたから…その香りもブレンドしてみたの。どう?』
「あぁ…悪くねぇ。」
リヴァイはボトルを開け匂いを嗅ぐと、満足そうに口元を緩ませる。
(鈍感だな…リンの香りだから、好きなのにね。)
ハンジはニヤリと笑う。
「この紅茶のケーキ、美味しそうだね。3人共、作ってくれてありがとう!」
ナナバは爽やかな笑顔で笑い、ミケやゲルガー達に班員にも渡して行く。
ハンジはエルヴィンとモブリットへ、ペトラとニファは他のメンバーにケーキを配る。
そうしてそれぞれがお酒やケーキで、パーティーを楽しんでいた。
「リン、この紅茶のジャムはどう使うんだ?」
『ん?パンやスコーンに塗ったり、ミルクやお酒と混ぜてもいいだろうし…色々試すと楽しいよ!』
「じゃあ後で、試すの付き合え。」
『うん、いいよ〜。』
仲間が開いてくれたパーティーも嬉しかったが、やっぱり最後は好きな人と過ごしたい。
そう思い…リヴァイは班員に貰ったお揃いのマグカップを、そっと用意し始めたのだった。
♡ Happy Birthday Levi ♡
fin.
2020.12.25