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【ハイキュー】キッカケはいつも君だった。【影山飛雄】

第2章 僕を見て





「飛雄も、大丈夫そうではあったけど、夜の様子を思うと少し心配……」


一方、飛雄においても祖父の一与と姉の美羽がいても、やはり両親の存在は少なくとも大きく、両親を欲する時にその存在がいない事は、幼い飛雄にとって苦痛そのものであった。
しかしそんな時、必ずいつも家族である一与と美羽がいてくれた。

そしてそれ以上に、隣で共に育ってきた片割れのように愛しく想い、想い合い、飛雄の全てを包み込んでくれる空の存在は飛雄にとって何よりも大切で、唯一無二であると共に飛雄は空の変化には敏感だ。


美羽の言葉を聞いた一与は、空に必死に縋り付く様に見えた夜の飛雄を思い出す。


「飛雄にとって空ちゃんは唯一無二の存在だからな」

「……唯一無二……それがマイナスにならないと良いけど……」


一与は未だ寝ているであろう飛雄と空がいる二階の部屋がある方向の天井を見つめた。


「でもそんな存在、なかなか見つからないものだよ。マイナスになったって、いくらでもプラスに変えられる。あの子達ならきっと大丈夫。なんたって、自慢の孫達だからね。勿論、美羽ちゃんもね」

「……はいはい」


美羽は一与が見つめる先に視線を移すと、口元を緩めた。


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