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時の流れるままに2

第7章 ゲーム


隙間を抜けると…電車の中に居た…
時間が少し巻き戻ったようだ…
暫く、様子をみる事にした…


道化師「君に決めてもらわないと…この汽車の行先を…」
道化師が何か言っている…
アリス「ユキ…」
小瓶を見つめながらつぶやく…
「ペーター…答えを知っているのなら答えてよ…」
そうだ…アリスに必要なのは、黒兎でも魔女でもなく…白兎だ…
アリスはジョーカーから逃げ出す…
ジョーカーも追いかけはじめたので(人1)も後を追う…
「君は…俺から逃げられないよ…アリス」
とうとうアリスは挟み撃ちにされた…
私は遠くから見守る…
「もう、此処までだ…ほら、切符を見せろよ…」
「やめて!!」
アリスが何かに気が付く…
銃をポケットから取り出した…
「お前…」
「君は…どうして…」
2人とも困惑している…
アリスは天井に向かって撃った…
天井が紙ふぶきの様に消えていく…
流石にユキも驚いた…
ユキがナイトメアに渡したのと違う銃だったからだ…
もしかして…彼女はもう…銃を出すことができるの?
「…」
「やれやれ、無茶をするな…君は…もう銃が出せるんだ…」
天井から紙ふぶきが降り続いている…
「そこまでよ…ジョーカー…」
私は杖をジョーカーに向ける…
「君は…いつも俺の邪魔をするね…ユキ…どの時間軸の君も俺の事を毛嫌いしている…それに、クローバーの国の君はミラーハウスに閉じ込めたはずなんだけど…」
「私は…貴方と考え方が合わない…アリス姉さんが希望を持ち続ける限り…何度だって助ける…それに、もうとっくに出てますよ~だ!!このドアホ道化師!!」
「ダイヤの国の君より言葉遣いが酷いよ…いつもの敬語はどうしたのかな?」
「うっさい!!!」
私は兎の姿になって…アリスの方を振り向く…
アリスには白兎と魔女が重なって見えた…
ユキ/白兎「「行きますよ…アリス!!」」
ジョーカー達は紙ふぶきになって消えている…
アリスは頷いてユキと走り出した…
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