第1章 引っ越しと別れ
「この薬…ナイトメア…正気ですか?」
これを服用すれば…一定の時間帯ルールを無視しても違反にはならないが…
問題はジョーカーだ…
感づいて邪魔しに来るかもしれない…
「飲むのは…ユキ…君だ…」
「えっ?」
「私は、夢を通じてアリスを出来る限り助けるが…あのダイヤの国だ…あそこは厄介な事になっている…」
「そうね…(特に私が…)」
「それは否定しないが…助けたい…だろ?」
「私はそうだけど…ペーターは?彼の担当…でしょ?」
「それなんだが…担当が変わったようだ…現在はジョーカーと君が担当だ…」
「は?…私が?私が担当しているのは…」
「アリスだよ…ジョーカーは君が担当だっていう事は知らないようだけどね…ペーターは完全にジョーカーの担当になる前にダイヤの国に送ったって所か…」
「そう…なんだ…」
ショタのナイトメアか…楽しそう…
思い切りいびってやろうかしら…
「ふふふ…引き受けるわ…但しそう頻繁にはいけないからね!!」
「いっ今…怖い事を考えていたようだが…何度かで良い…彼女の決断を…ジョーカーから守ってやってくれ」
ユキは頷くと…出かけていった…