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時の流れるままに2

第1章 引っ越しと別れ


彼は夢の中で水煙草を吸っていたらしい…
その時点で、何か魔法をかけたくなったが…
そのかわり(本当は違う…)にアリスが彼のほっぺたを思い切り抓ってくれていたようで…
私だったら思い切り殴っている所だった←
だからがまんがまん…
「酷い事を考えるなー君は…」
「いつもの事じゃない…で?」
「君は…時計が止まる前の記憶はあるか?」
「…ないわ」
「君の心はそうとは言ってないようだが?」
あるにはあるが…この世界は無意味なもの…
様々な平行世界があって…
様々な自分が居る…
その中でただ一人時計が止まっても違う世界で存在していた…
アリスや彼女にとっての現実…
もう一人のユキの心の中に…
ユリウスにもきいてみたが…どうしてそうなったのかは分からない…
彼のもとに届いたユキの時計が急に光りだして消えたらしい…
それから私の役は空席のままだった…
前任者であるユキの時計は何処かで僅かながらに動いていたからだ…
普通はあり得ない事だが…
もう一人のユキの影響か…
改めて自分ともう一人の自分との繋がりを再確認した…
「この世界は無意味なもの…でしょ?記憶も無意味…」
「ふっ…そうだな…君に頼みがあるんだ…」
薬の材料の書かれた紙を渡された…
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