• テキストサイズ

時の流れるままに2

第6章 会合中


「はぁ~」
塔の執務室でため息をつく…
次の会合の時間は夕方だ…
人間の姿に戻るのが面倒なので…兎のままでソファに座っていた…
「どうかしたのか?…ユキ…」
「ぐっグレイ兄さん…」
「兎姿のユキは可愛いな…」
「そっそんな事無いわよ…って帽子!!」
とんがり帽子が無い事に気が付く…
「そういえば…かぶってないな…」
まさか…あそこに…!?
顔が火照ってくる…
「顔が…赤いが熱でもあるのか?」
「風邪とかじゃないから!!安心して!!」
「そうか…それと…ユキ…会合期間が過ぎたら君とナイトメア様二人でサーカスに行くらしいな…」
「えっ!?誰から聞いたの?」
「もちろん…ナイトメア様からだ…」
「そう…なんだ…」
「何か…悩み事か?」
「うん…私…今回招待されたサーカス…罠だと思うの…だから、部下としてナイトメアを守ることが出来るのかな…って」
グレイは私の頭を撫でる…
「本来、ナイトメア様は夢魔の力を使えばお強い方なんだ…はユキ今回のサーカスには上司と部下の関係なしで行って欲しいんだ…」
「うん…分かった…友達としてサーカスに行くよ…ありがとう…グレイ兄さん♪」
私はその後、今までの疲れが出てしまったのか寝てしまった…
咄嗟に人間の姿になる…
グレイはクスリと笑って毛布を掛けた…
「だそうですよ、ナイトメア様…」
「ユキ…友達としてって…」
「彼女の事守ってあげてくださいね…」
「当たり前だろう…(人1)は塔の人間だ…サーカスなんぞに誰がやるものか…」
ナイトメアは彼女の頭にとんがり帽子を乗せるとユキの夢をより良い物にする為、夢の中に入って行った…
/ 64ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp