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時の流れるままに2

第1章 引っ越しと別れ


あれから、どの位の時間が経ったんだろう…
最初の頃はよく遊びに行っていたけれど…塔での仕事が忙しくなり、行けない状況が多くなった…
主に、ナイトメアが風邪をひいたり…ナイトメア様が脱走したり…
今現在も、ナイトメアは脱走している…
最初の頃は少し懐かしいと思うがどうしてなのか分からないこの国にも慣れてきた…
自分自身の事もだんだんと思い出してきた…
…何度目かのエイプリルシーズン…雪がちらついている…サーカスももうすぐ始まるのに…
私はため息をついた…
今回は誰が弾かれたんだろう…
考えていると…
「ユキ…」



誰かが私を呼ぶ声がする…
そして、私はがばっと起きた…
「夢か…」
周り見渡すといつもと変わらない…無意味な世界だ…
只、変わったとすればエイプリルシーズンが過ぎた事だろう…
私はいつもの服ととんがり帽子をかぶって塔の執務室に向かった…
途中途中で顔無しのお兄さんたちと話をする…
引越しした後の塔の領土の事とか薬屋の依頼の事とかを話した…
どうやら、現在の中心は夢魔ナイトメア=ゴットシャルクでクローバーの国らしい…
よく分からないが、ゴーランドとピアスとユリウスとジョーカーが弾かれ…
今いる役持ちは…
帽子屋・双子・三月ウサギ・白兎・女王・騎士・王・夢魔・蜥蜴・チェシャ猫・魔女
遊園地の所は森になっている…
領土争いはどうなるのかな…
今回も会合かな…
グレイが主に大変そう…
アリスには会えるかな…
そんな事を考えながら歩いていると…
「アリスは…居ないよ…」
「えっ?…ナイトメア…どういう事?」
ふっとほっぺたをさすりながら現れたナイトメアに質問をする…
「彼女は弾かれたんだ…現在ダイヤの国に居る…」
アリスは余所者だ…そんな筈は…
「時計は廻る…彼女は完全な余所者ではなくなりかけている…」
「私達の輪に加わるというの?」
「…」
「答えてよ!!(あちらの私は…)」
「…」
「場合によってはあのバカ道化師の思い通りになるか顔無しになってしまうじゃない…」
「そうだな…」
泣き出しそうになるユキをナイトメアが抱きしめる…
「混乱しているようだな…君には…いくつか話さなくてはいけないことがある…」
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