第5章 告白とジョーカーからの招待状
グレイの話というのは…ナイトメアの結婚についてだった…
「結婚って…誰と?顔無しにナイトメアと仲が良い人って居たっけ?ビバルディはあり得ないし…」
「居ないが…君はどうだ?ナイトメア様と結婚しないか?」
「は?私…ですか?私は…ってか子供をからかうのはやめてください…ナイトメア様には確認をとったの?」
「それは、大丈夫だ…」
「私は結婚しても良いぞユキ…」
いつの間にかナイトメアが私の後ろに立っていた…
「グレイ兄さんもナイトメアも…頭おかしくなっちゃった?私は…」
心の中で子供よ?と答えた…
「そうだな…今は見た目が子供だ…だが…君は本当は大人だ…結婚してくれないか?」
「えっと…気持ちは嬉しいんだけど…」
病弱だし…病院嫌いと薬嫌いのヘタレだし…
何より…上司と部下の関係だし…
「ごめん…ことわ…ナイトメア?」
断ろうとしたらナイトメアが倒れていた…
吐血している…
「ユキ…今、心に刺さったぞ…私はだな…その…ユキの事が…」
「えーっと…」
どうやって断ろう…
顔は良いんだけどね…
ヘタレだし…病弱だし…仕事もちゃんとしてくれないし…
せめて、病院に行ってくれればな…
病院に…
結婚してすぐに介護とか嫌だからな…
後…お守りとかも嫌だ…
ってか今日の薬も飲んでいない人に告白されたくない…
でも、介護は上司と部下の関係でも変わらないか…
「何気にひどいこと言っていないか?ユキ…」
「だって…」
「ユキ…考えてくれないか?」
丁度夕方の時間になる…
「うーん…断ると思うけど…考えておきます…じゃあ、私は書類をさっさと片付けて薬作りに魔法薬屋に戻ります」
私はお辞儀をすると部屋を出て行った…
…
…
「どうしますか?ナイトメア様…」
「今度は私からプロポーズする…」
「…その前に、病院行くかユキか医者の薬を飲むかどっちかしてからにしてください…彼女に呆れられますよ…」
「病院も…薬も仕事も嫌だが…ユキの為なら…」