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時の流れるままに2

第5章 告白とジョーカーからの招待状


「塔の仕事だけで十分じゃあないか…」
ナイトメアは私の頭をなでる…
「私は、君のことが…しっ心配なんだ…」
「えっ?」
きょとんとした声で答える…
夢魔「君が…ルール違反な事をしないかとか…帽子屋の面々にユキを連れてかれたりしないかとか…心配なんだ…」
「…そう」
夢魔「それに、君の事で何かあったらもう一人のユキがこっちの世界に来て私に何をするのかが怖いからな…」
「ふふ…そうね…ブラッドには塔の人間として次から仕事を引き受ける事は出来ないと手紙を送っておくわ…」
私がそう言うと遠くにあった紙とペンが動き出して何かをさらさらと書き始め…その紙だけが目の前にやって来た…
「内容は大丈夫そうね…あて先は、帽子屋領土ブラッド=デュプレまで…」
今度は宛先の書かれた封筒が飛んできて…手紙が勝手に畳まれ封筒の中に入ると…
封筒に羽が生えて窓から飛んで行った…
夢魔「相変わらずユキは凄いな…」
「全然すごくなんかないわ…魔法は制御できても、アリスが制御できない…」
「魔法だけで十分凄い事だよ…本来君の役にはアリスは関係ない…だが、2つ以上の能力を持つユキの切り取られた時間だから使えるだけだ…魔女…ユキ=クリスタル…君は、アリスという力を…ユキとの繋がりをなくしたいのか?」
「そんなの…決まってるじゃない…」
失くしたくない…という気持ちが大半だ…
彼女と私は…
「そうか…それが君の選択だ…アリスは…制御さえすればこの間の様にはならない…」
「うん…」
「それと…」
「あっ!!私…グレイに呼び出されてたんだった!!」
「そっそうか…」
は部屋を出て行く…


「私は…」
ナイトメアは落ち込む…
「身分というのは不自由だな…」
グレイに任せるしかない…とナイトメアはため息をついた…
高い身分だからこそ自由じゃない…
告白も、最初は間に誰かを挟んででないと出来ない…
「いつから私は…こんなにも弱虫になったんだろうな…」
またため息をつくとユキの後をついていった…
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