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時の流れるままに2

第4章 日常と仕事


「今の私に…近づいたら…皆の時計を壊しちゃう…(ナイトメア…ユキ…助けて…)」
心の中でもう一人の自分とナイトメアを呼ぶ…

アリスを使う前に…魔法薬を飲んでおけば良かった…
後悔しながら抑えている力が抜ける…
彼女の周りに分厚い氷が張り巡らされている…
たちまち氷に包まれてしまった…
皆が叫んでいる…
氷がどんどん広がっていく…
(ごめん…私…)
薄れる意識の中…誰かが抱きしめる…
(誰?)
「大丈夫か?…ユキ…」
何処か安心する声だ…
そのまま彼女は意識を手放し…氷は消えた…


ユキが起きると…
塔の自室だった…
「あれ私…」
「目が覚めたのか?」
「ええ…私は…」
「君は…少し休憩した方が良い…もう一人の君も心配していたぞ…」
ナイトメアはユキの頭をなでる…
「話したの…?」
「いいや、気が付いていたよ…この彼女から貰ったアリス制御用のイヤリングを付けておいで…」
「うん」
彼女が部屋を出た後…
「…ユキ…あまり私に心配かけないでくれ…」
ナイトメアは一人つぶやく…
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