第4章 日常と仕事
目が覚めると…塔の領土にある自分のお店だった…
「あっおはようございます!!ユキ様!!」
魔法薬屋を手伝ってくれる顔無しだ…
「おはよう~って事は昼か…」
この時間帯はナイトメアの薬を作らないと…
私は鍋を出すと…魔法薬を作り始めた…
出来上がった後…
「ねえ!!誰かそこの薬瓶取ってくれる?今手が離せないんだ…」
「これの事?」
「思っていたより小さいね兄弟…」
あれ…?顔無しの声じゃない…
振り向いてみると…
帽子屋屋敷の双子が薬瓶を持って立っていた…
「ディー!!ダム!!いつから居たの!?」
「いつからって…今さっきから…」
「ユキが来てくれないから僕たちから来たんだよ…」
「ボスからの命令だけどね」
「ブラッドから?依頼?」
双子は頷いた…
「了解!!今、ナイトメアの薬を仕上げて届けたら帽子屋屋敷に向かいます!!」
「僕たちはユキが戻ってくるまでここで店番していてあげるよ!!」
「そうだね…いろんな薬を見れるしね兄弟…」
「わかった!!お願いします…今度良い悪戯に使えそうな薬を作っておくから!!」
私は走っていった…
…
…
…
執務室に向かうと…
ナイトメアが泣きそうな顔をして書類仕事をしている…
グレイは…なぜか怒りながらナイトメアを見張っている…
「グレイ…薬作ってきたよ」
「ユキ…ありがとう…」
「それから…私、これから帽子屋屋敷に依頼で行って来るから何かあったら連絡お願いします!!」
「今からか?大丈夫か?」
「依頼が終わったらすぐに帰りますので…」
「何かあったらすぐ私を呼ぶんだぞ!!」
「わかってます!!」
私は笑うと…
塔の窓から箒に乗って魔法薬屋に戻った…
…
…
「…で、ナイトメア様良いんですか?」
「何のことだ?」
「婚約のことです…もうそろそろナイトメア様には身を固めて貰わないと…」
「考えている…だが…」
「ユキはどうですか?」
「…そうだな」