one piece of my Dream [ワンピース]
第6章 嫉妬
今は目の前で、俺のあげたくまを抱きしめて眠っている。
仕込みも終わり、しんに近づいてみると、
ピクっと体を震わせ、俺の顔をみた。
優しく微笑んで、
「サンジ--……」
と、眠たそうにつぶやいて手を伸ばされる。
その手を取り、床に腰を下ろしソファーにもられかかる。
「…おやすみ……」
自分でも驚くほどの優しい声で、しんの頭をなでてやると、安心したかのようにまた、眠りについた。
規則正しく聞こえる寝息と、初めて見た寝顔。
……無防備すぎじゃないか?
と、思わせてしまうくらい、しんは深く眠っていた。
俺の視線が、足先から太もも、お尻、腰、胸、鎖骨…
と徐々に上がっていき、唇で止まる。
……ルフィはされたんだよな、キス…
いや、あれは酔ってたし、本人は覚えてないみたいだし。
そう思っては見たものの、視線が離せなくて困る。
閉じていたしんの唇が少し開いて、俺を誘ったように思えた。
ゴクッと鳴った喉に唇が乾くのを感じる。
潤いが欲しくてゆっくりとしんの唇に近づいた。