one piece of my Dream [ワンピース]
第6章 嫉妬
「ほら、土産」
そぉ言って持ってきてくれたのは、僕がさっき見ていたおっきなクマのぬいぐるみだった。
「…えっ?………なんで?……」
「欲しそうに見てただろ?」
……見られてたんだ。恥ずかしい。
「………あ、ありが…とう…」
「どういたしまして」
サンジはまた、カウンターに腰掛けた。
「僕、こんな可愛いプレゼント初めて!!」
いつも、もらっていたのは筋トレ道具とか男の子が遊ぶものだった。
僕に背を向けているサンジに近づき、後ろから抱きつく。
「んなっ−−−−…」
「本ッ当に、ありがとう」
回した腕に力をいれ、背中につけた耳で鼓動を感じる。
「今回だけだぞ」
「うん」
フゥっと吐き出した煙が天井の方へと消えていった。
少し疲れた僕は、キッチンのソファーでサンジからもらったくまを抱きしめて眠っていた。
サンジは買った食材をこれから先の航海に向けて仕込んでおくみたいで、厨房にたっていた。