one piece of my Dream [ワンピース]
第6章 嫉妬
ゾロと見知らぬ女の人が交ざり合う姿だった。
「………っ!」
逸らしたい視線がそらせない。
卑猥に聞こえる二人の声が、僕の体を震わせる。
「ゾ、ロ----……」
僕に気づいたゾロが、不敵に笑う。
「……ひぃ……」
逃げるようにその場をさった僕は、サニー号へと急ぐ。
久しぶりに走った僕は少し息を切らしながら、キッチンへと入った。
「おわっ!しんか、びっくりさせんなよ」
買い物を終えたサンジがカウンターに腰掛け、タバコを吸っていた。
「……サンジ…さん…」
「って−−−−…なんつぅカッコしてんだよ……」
少し顔を赤らめて、サンジが席を立った。
「ナミがこれ着ろって」
「…ちゃんと、女に見えるんだな………
紅茶飲むか?」
「あ、うん」
さっきの光景を忘れようと、笑顔で振舞う。
出された紅茶を飲んでいると、
「ちょっと待ってな」
と、サンジがどこかへ行ってしまった。
「ん?」